トップページ ≫ 社会 ≫ こころの病気は珍しいことではない〜県のケア体制は?
社会
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久し振りに会った友人は、うつ病を発症し薬を飲んでいると語った。いつもひとに笑顔をもたらすユーモアと明るさをもつ彼女がうつ病とは、心底驚いた。一年前に会った時には、生活上の大きな変化から少し情緒不安定気味だと話していたが、そのまま症状は進行していったらしい。ある日、胸のざわざわ感が自分ではどうしようもないレベルになって、経験したことのない絶望感に襲われた。急いで専門医のところに行き、うつ病と診断されたそうだ。
身近な友人から話を聞き、うつ病は珍しい病気ではないと再認識した。そういえば、自分のまわりの友人、知人でうつ病、統合失調症等のこころの病気で通院しているひとが三人いる。三人という数字は少なくはない。
こころの病気は、もちろん医者に行って治すことが必要だ。だが、心療内科や精神科の敷居は高いと感じるひとも多い。埼玉県民のために、医者に行く前段階で受けられるケアはないのだろうか?
調べてみると、「埼玉県こころの電話」「電子メールによるこころの相談」等の相談窓口がある。
「埼玉県こころの電話」では、心の健康や悩みに関する相談を電話で受け付けてくれる。さいたま市民には「さいたま市こころの電話」がある。
電話でなくメールで相談を受け付けてくれるのが「電子メールによるこころの相談」だ。電話窓口は平日夜間や休日は受け付けないので、平日勤務しているひとにとっては、メール相談の方が利用しやすいだろう。
また、埼玉県民のための窓口でなく、労働者やその家族、企業の人事労務担当者からの相談を電話で受け付ける窓口もある。厚生労働省が開設する「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト『こころの耳』」内の「こころの耳電話相談」は、(月)(火)の夜間、(土)(日)の昼間も受け付けてくれる。平日昼間に勤務している労働者には、有り難い。
探せばいろいろあって、少し安心した。誰もがこころの病気になる可能性がある。自分のこころの健康に意識を向け、日頃からストレスをためないように自分なりのストレス解消法をもつことが何よりのお守りだろう。もし、こころの状態がいつもと違ってきたら、相談窓口を利用してみるのもおすすめだ。
※「埼玉県 こころの電話」https://www.pref.saitama.lg.jp/b0606/p-soudan/kokoro-tel.html
※「埼玉県 電子メールによるこころの相談」https://www.pref.saitama.lg.jp/b0606/p-soudan/mail.html
※「こころの耳電話相談」http://kokoro.mhlw.go.jp/tel-soudan/
有賀摩美
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