トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第3章 勉強のタブー(51)
教育クリエイター 秋田洋和論集
“とりあえず”子どもを塾に入れようと検討している
小学校の間は遊びや習い事が優先だった子どもたちも、中学校に入ると少しずつ塾のことを気にしはじめます。これは親も同じで、通わせる意思がなかったとしても、今までは気にも留めていなかった塾のチラシを見ることが増えていくようです。
しかし、お子さんには本当に塾が必要でしょうか。「他の子が行くようだからうちも・・・・」と、周り流されていませんか。
そもそも塾には、さまざまな種類があることをご存じでしょうか。
中学生向けの塾は一見どれも同じように見えますが、その中身は千差万別です。
たとえば「公立受験に強い」ところと「私立受験に強い(とくに都市部)」ところがあります。家庭の方針が私立受験なのに、家に近いからといって公立受験向けの塾に通ってしまうと、進度・カリキュラム・受験情報など、本来もとめているはずのサービスが受けられません。その逆もしかりで、学校の補習をしようと思っている子が私立向けの塾に入ってしまうと、塾の授業にまったくついていけないこともあり得ます。
「集団塾」と「個別指導塾」の違いにも気を付けなければなりません。急激に増えている個別指導塾は、学習内容も時間帯も自分のペースにあわせることができるのが魅力です。その反面、勉強内容を「お任せ」にしてしまうと競争相手がいない分だけのんびりしてしまいがちです。「どの教科をどのレベルまで目指すのか」をしっかり決めておくことが大切です。
これらの要素に加えて「本人の性格」「成績」「スケジュール」などを組み合わせて、塾に通わせるか、通わせるとしたらどんな塾が適切かを決めていきます。
一人でもくもくと勉強を進めていくのが好きな性格の子は、集団塾に通うと窮屈な思いをしてしまうでしょう。追い込み型の子を、中学一年生のうちから高校受験のために塾に通わせるのも疑問です。
家庭で「何を求めているか」をはっきりさせておくことが重要です。
「とりあえず塾にでも入れてみようか」という考えでは、お金と時間を無駄にしてしまうと心得ましょう。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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