トップページ ≫ なでしこ便 ≫ BAN瞳の言わせて頂戴☆ ~実家は最高~
なでしこ便
女性ならでは眼コミ、口コミ、スパイシー語録
年末の挨拶に父の大好きなお酒を持って群馬の実家に向かった。
ビルの多い景色が次第に畑に変わり、寒々とした空気の向こうに赤城山が見えてくる。
群馬を出て四半世紀余が経ったが、生まれ育った景色に何だかホッとする自分がいる。
ふる里と呼べる場所がある幸せを噛みしめながら、車を走らせた。
実家に着くと、植木屋さんが入口の松を剪定し、お正月の準備を始めている。
ゆっくりとした時間が流れるその向こうに、少し腰の曲がった父が座っていた。
13年前に母が亡くなり、姉夫婦と暮らす父。私が帰ってくるのを誰よりも楽しみに待っていてくれる。「よく来たなぁ。」の言葉に気持ちがほっこりする。
2人の息子を育て、孫も生まれ、どんなに年を重ねても父の前では娘になる。
最高の笑顔で迎えてくれる父が元気でいてくれることが何よりもうれしい。
父を囲み、皆で食事する至福の時間。お正月には一緒にお酒を飲もうと約束して群馬を後にした。
友人から喪中の葉書が届いた。親が亡くなるのは本当に寂しく悲しいもだと。
脳梗塞で母が亡くなった時、あまりにも突然のことに現実を受け入れることができず、もっと親孝行できたらと嘆いた。
昔より小さくなった父の背中を思い出しながら、自分のできる親孝行を考えた。
来年は少しでも多く群馬に帰ろうと心に決めた。
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