何とか歌いきった。

先日、学生時代に所属していた歌のサークルの演奏会で一緒に歌わせてもらった。曲は暗譜するように言われたが、学生時代のようには覚えられない。結局、完璧にはできなかったが何とか最後まで歌うことが出来た。

ステージには現役の学生とOB・OGが並んだ。結構な人数だった。現在学生であるメンバー、わたしが学生だった頃の先輩、同学年、後輩と、また歌で繋がることが出来て感無量。指揮者の先生もかつて指導をしていただいた先生だ。相変わらずのエネルギッシュな指揮には魅了され、歌声を引き出される。

ほとんどの先輩や後輩とは久しく会っていなかった。卒業後、うん十年振りに会ったひともいる。でも久し振りだろうと、歌を共に歌えばすぐに打ち解けるから不思議だ。歌を介した縦に横にの繋がりにあたたかい気持ちになった。

久し振りに会った先輩と連絡先を交換しあい、演奏会後メッセージをやりとりした。わたしの送ったメッセージに「Ｉ ＬＯＶＥ ＹＯＵ」のスタンプが返ってきた。ふふっと微笑んだ。

「Ｉ ＬＯＶＥ ＹＯＵ」は最強だ。先日読んだ漫画のワンシーンが浮かぶ。

外国で暮らす日本人である主人公が、部屋から仲間が怒って出て行くのを引きとめようと叫ぶ場面があった。つたない英語能力ながら、一所懸命ことばを並べる。何と言えばいいのか悩みながら。そして、主人公は「Ｉ ＬＯＶＥ ＹＯＵ」と叫ぶのだ。

読者の皆さま、読んでいただきありがとうございます。

心の底から「Ｉ ＬＯＶＥ ＹＯＵ」を叫びたい。

檀ままこ