トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第4章 中学校生活のタブー (55)
教育クリエイター 秋田洋和論集
「中一ギャップ」を知らない
「中一ギャップ」という言葉をご存知ですか?
ちょっと前まではなかった言葉ですが、
小学六年生が中学一年生になるとき、新しい環境にうまくなじめないことから、さまざまな問題が現われる状態のことを言います。
「中一ギャップ」が見られるのは、中学校生活が本格化する五月の連休明けが多いそうです。定期テスト、体育際、合唱コンクールなど、連休明けに行われる大きな行事への不適応という形で表面化し、不登校になるケースもあるといいます。
「中一ギャップ」が起こる理由は、まず一つ目が勉強面・人間関係が大きく変化するからです。
小学校と違って教科担任制になること、予習復習の負担や授業の多さ、そしてなにより新しい人間関係・・・・・子どもたちがつまずくきっかけは、中学校生活のなかにいくらでも潜んでいます。
二つ目は、生活習慣が乱れるからです。
連休前は「仮入部」だった部活動も、連休後から本格的になります。お客様扱いがなくなれば、帰宅時間もずいぶん遅くなるでしょう。ところが、中学生になったからといって子どもは中味まで急激に変わることはありませんから、テレビを見たり漫画を読んだりという自由時間を今まで通りにとってしまいます。その結果、勉強を始める時間が遅くなり、睡眠時間にしわよせがくるのです。これが翌日の生活にも響いて、悪循環になっていきます。
三つ目は、親も子も「中一ギャップ」が起こる可能性があることを知らないからです。つまり小学生の段階で、
「中学校生活への準備ができていない、イメージをもっていない
ことが原因で、何かトラブルが生じたときに慌ててしまうのです。
地域によっては小学校に中学校の先生がたが出向いて子どもたち向けの説明をしてところもあるようですが、まずは家庭で「中学校になったら」という会話を増やしておくことが大切です。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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