トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第4章 中学校生活のタブー(56)
教育クリエイター 秋田洋和論集
先生の悪口を子どもの前で言っている
小学生に限らず中学生でも、始業式の朝は新しい担任の先生が誰なのか、気になるものです。恐いのか優しいのか、男の先生か女の先生か。ワクワクするものです。
ところがお母さんとしては、この日は「もっともハラハラする日」のようです。
「今度の先生は大丈夫なひとなのかしら?」
担任の先生の名前を子どもから聞いた途端にメールによる情報収集が始まるといいますから、大変です。私は一度、「この先生はしっかりした人ですから、信頼していいですよ」と書かれた紙が回っているのを見たことがあります。あれには本当に驚かせられました。
ところで、このハラハラは、いったいいつまで続くのでしょうか。中学ですか、高校ですか。いいえ、就職先の上司のことまで続きそうですよね。だから、
親の心配は、今後の子どものプラスにはならない
と覚えておいてください。
中学生になると小学生のときに比べて人間関係が格段に複雑になります。教科担任、部活動の顧問。先生だけでもいったい何人との関わりをもつことになるでしょう。
中学生の間に絶対知ってほしい、気付いてほしいことの一つは、
人にはそれぞれ得意不得意があり、みんな完璧じゃない
ということです。がから自分も救われることがあるわけです。
自分が関わる何人もの先生が、全員完璧なはずがないですよね。
塾の卒業生の親御さんと話をする機会があったとき、「うちの子は大学生にもなって彼女の一人もできないんですよ!どうしてなんでしょうか」と真剣に言われたことがあります。私には「そりゃそうだろう」としか言えません。(言いませんが)。
その子は昔から「他人の欠点が先に目につく」タイプでしたから。先生、仲間、芸能人・・・・。誰のことを話すにも、否定の言葉から入っていました。
お母さんも同じで、ずっと学校の先生の悪口を言いつづける人でした。
悪口を聞かされ続けた子どもは、自分も悪口を言うようになるのです。
中学校入学を期に、今までの言葉遣いを見直してください。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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