トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第4章 中学校生活のタブー (57)
教育クリエイター 秋田洋和論集
「○○ちゃんとは友だちになってはいけない」と注意している
子どもが中学生になって新しい世界に身を投じると、親はあれやこれやと気をもむものです。とくに気になるのが新しい人間関係。
「ちゃんと友だちを作れるのか」
「クラスの仲間とうまくいけるだろうか」
「部活の先輩にかわいがってもらえなかったらどうしょう」
など、気になりはじめると止まらないものです。そんななかで親がもっとも気にするのが、「問題児(といわれる子)との関わり方」です。同じクラスにでもなってしまったら、母親の心配はピークを迎えます。
その子の言動や家庭環境を直接知っている場合はもちろん、お母さんネットワークから仕入れた“評判”などを総合的に判断して、「○○ちゃんとは友だちにならないで!」と言いたくなる。そんなお母さんの気持ちはわかりますが、決して望ましいことではありません。
とくに中学校では、「自分たちにとって不利益な人を排除する」ことは不可能です。生活環境も将来の希望も異なる生徒が集まります。学力も性格も体格も、それぞれバラバラな人間が集まるから、多様な価値観を学び、体験できるもの。その成長度合を楽しみにして期待しておくほうが、常に心配しつづける生活よりも何倍も健全です。
ただし、お母さんが心配するように、友だちから悪い影響を受けたり、いじめを受けてしまったりと、心配なことが出てくるかもしれません。だからこそ、子どもの表情や言動、持ち物など、間接的に訴えかけてくるサインには敏感になってください。
どんなことがあっても必ずあなたを守るから、安心して中学校に通いなさい。
というメッセージが伝われば、中学生には充分です。
必要以上に心配して干渉することも、急に大人扱いしすぎて放置することも、中学生の親の役割を果たしているとはいえません。口をだしたいことは半分飲み込んで、子どもが日々成長していく様子を温かく見守ってやりましょう。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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