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コラム …男の珈琲タイム
久しぶりに岩谷時子さんに会った。詩人として、人間として最高の人だった。すでに故人になっているが、テレビに在りし日の岩谷時子さんを見た時「ああ!」と思わず私はつぶやいた。ああ、懐かしい。岩谷さんはやはり私の中で生きていたのだ。だから会ったという幻想にかられたのだ。「愛の讃歌」はあまりにも有名だ。もちろん訳詞だが「あなたの燃える手で私を抱きしめて・・・」岩谷さんならではの訳詞だ。越路吹雪さんのためにささげた歌だ。一世を風靡した。「ふりむかないで」「ウナ・セラ・ディ東京」「恋の季節」「サン・トワ・マミー」「ろくでなし」等々数えきれない詩をつくった。そしてこれだけの人が自ら年下の越路吹雪のマネージャーになった。岩谷と越路は強い信頼に結ばれていた。まさに落花流水。男と女の関係というが女と女の尊敬心と友情と愛の関係だ。一人の人間が一流になるには多くの支えと一流の人との深い関係にあると私は教えてもらった。二人とも泉下の人だ。しかし優れた者達は永遠に生き続けるのだ。全く話は違うが漫才コンビ、サンドウィッチマンの友情の深さと長さは見事だ。私はいつも人間讃歌で生き続けたい。
鹿島 修太
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