トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第4章 中学校生活のタブー (59)
教育クリエイター 秋田洋和論集
うちの子は実力があるはずなのに本番になると弱い、と思っている
「練習のときは完璧なのにどうして本番になるとうまくいかないんだ?」
というタイプの人を、時々見かけます。
実は大人に限らず、小・中学生にもけっこう多いのです。それを知っていると
「小・中学生は失敗して当り前。しっかり修正して次また頑張ろう!」
と思えますが、自分の子どもしか見られないお母さんは、
「どうしてうちの子は・・・・」
とネガティブにとってしまうようです。
確かに「プレッシャーに弱い子」はいるでしょう。しかし、そのプレッシャーは誰かにかけられているのでしょうか?スポーツの試合であれば考えられますが、テストにはあてはまりません。自分との闘いという言葉があるくらいなので、自分で自分にプレッシャーをかけてしまっているのでしょう。
そして、他に思い当ることはないでしょうか?
うちの子はもっと実力があるはずなのに。
この言葉がすべてを物語っているように、子どもにプレッシャーをかけているのは他でもない、お母さんなのです。
スポーツの試合前日(あるいはテストの前日)の夕食の様子を想像してみましょう。お母さんは、子どもにどんな言葉をかけていますか?
「あなたなら活躍して当然ね(テストはできて当然ね)」
「活躍してもらわないとお母さん困るわよ(いい点取ってもらわないと困るわよ)」
こんな言葉をかけられたら、おいしい食事もまずくなってしまいます。
「活躍してほしい」「いい点取ってほしい」と願う心理は当然ですが、それが「マイナスに作用するかもしれない」と思える想像力が必要です。
スポーツでも勉強でも、普段の実力を発揮できるのは余計なプレッシャーから解放されてリラックスした状態のときです。お母さんは、おいしく楽しい夕食の場をセッティングし、笑顔で子どもを応援してください。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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