トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第4章 中学校生活のタブー (60)
教育クリエイター 秋田洋和論集
うちの子はやるときはやるタイプだから心配ない、と安心している
「うちの子は、やるときはやりますから」
保護者面談で、時々この言葉を発するかたがいらっしゃいます。
そんな親御さんの子は共通して「生活習慣が乱れている」「集中力がない」「字が汚い」といった特徴があるのですが、親が「やるときはやる」と言うくらいですから、勉強面はなんとか形になっているものです。しかし、はたしてそれで本当に心配ないのでしょうか。
小学生のうちから子どもにこんな傾向が見てとれるときは、放置すると危険です。
このタイプは、ほぼ間違いなく、
中学校の先生がたの印象がよくない
からです。中学校の内申は、皆さんもご存知の通り「テストの結果」だけを評価するものではありません。日常生活の印象も影響を与えます。
多くの地域では、高校入試での内申の扱いに「中学一・二年生の成績」が含まれているはずです。入試でさえも「結果だけでなく過程、途中経過を見る」ことになzつているのですから、普段の中学生活でも提出物やノートなどについては、激しくチェックされると思ってください。
「結果が出ているのだから途中経過はどうだっていいでしょう」
は、大人の世界では許されるかもしれませんが、学校では通用しません。
学校は勉強だけを教えるところではなく、規律・計画性・協調性なども教え、
世の中に出ていくためのトレーニング
を施すところなのです。
「やるときはやる」が通じるのは、せいぜい中学二年生の中頃まで。それ以降は勉強が急激に難しくなりますから、付け焼き刃の勉強では太刀打ちできなくなります。
部活動では先輩が抜け、中心的に練習に取りくみ始めるのでさらに忙しくなります。
そのときになって急に慌てなくてすむように、小学校のいまから少しずつ子どもの意識を変えていくことを心がけましょう。積み重なった習慣は、すぐには修正できないものです。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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