浦和駅北口改札をでると、上質な珈琲の香りときれいに配列された本が出迎えてくれる。喫茶店とは違った空気感が何とも心地良い。

浦和駅北口に蔦屋書店ができてから、必ず月一度、珈琲を飲みながら好きな雑誌を読みに行く。

誰にも邪魔されず、何も考えず、好きなだけ自分のお気に入りの雑誌を読むことができる至福の時間。

毎月必ず購入していた雑誌を買わなくなって１年が経つ。

珈琲一杯で何冊もの雑誌を見ることが出来てしまうのだから、購入する必要がなくなってしまった。

大丈夫なのだろうか、蔦屋書店。その場所で読んでしまったら、本を購入する人がいなくなってしまうのではないの？

そんなことを心配しながらも一冊も本は買わず、珈琲を購入し、雑誌を読む。

せめて汚さないように、折り目をつけないように本を読み、もとの位置に戻す。

本を購入しないことに罪悪感をもちながら、店を後にする。

こんな気持ちになるのは私だけなのだろうか？