トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第4章 中学校生活のタブー (62)
教育クリエイター 秋田洋和論集
習い事はなんでもずっと続けたほうがいいと思っている
「やりたくないことは無理にやらなくてよい」という家庭があるいっぽうで、「子どもが興味をもたないことでもアレコレやらせる」家庭もあります。私の周辺でも「とにかく習い事の多い小学生」を時々みかけます。
水泳・サッカー・ピアノ・習字・英会話・・・。一つひとつを見るとどれも重要なものですが、いろいろ並行して「週六日、七日習い事」などとなっている子どもの負担を考えると、心が痛みます。彼らが中学校に入ったとき、果たして今までと同じ生活を維持できるのでしょうか。
冒頭からお伝えしてきた通り、中学校の三年間は、
実社会に出るためのトレーニング期間
です。その視点で見れば、今後経験するさまざまな出来事や失敗を通して、
自分の適性・向き・不向き
をなんとなくわかっておく必要があります。
小学校の間にいろいろな習い事を「浅く広く」経験しておくのは素晴らしいことです。習い事を続けると、「苦手なもの、困難なものを乗り越える経験」を積むことにもなります。
中学校時代は、ある程度自分の適性を見極める時期でもあります。ですから、中学校に入っても続ける習い事は、
本人が好きなもの・得意なもの
に限定しましょう。
中学校に入れば、定期テストをはじめ、部活動や学校行事などさまざまなハードルがあります。親の意思ではなく、自分の意志で通える習い事でないと、忙しい中学校生活との
両立は難しいものです。
まだ時間のある小学校のうちに、習い事(あるいは塾・通信教育なども)の整理を考えておきましょう。そのためには、
子どもの適性を見極めて、よいものを伸ばす
姿勢を、親が普段から態度や言葉で表しておくことが大切です。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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