先日東京駅で夕方の通勤時間に電車に乗った。なにやら様子がおかしい。案の定、ただ今・・駅と・・駅の間で事故が・・・・とアナウンスが流れる。

さっと立つ人。諦めて腰を据える人。頭を抱えながら、迂回策か、諦めて何処かでお茶か食事か悩む。結局、座り込みを決め込んだ。

駅員さんも見通しが経たないようでアナウンスもたどたどしい。結局2時間。仕事の一環とはいえ、駅員さんも悲劇だ。マグロ拾いとも言われているように、気の毒このうえない。そのうえ乗客は1分でも早くと待っている。

考えてみればホームは崖に挟まれているようなもの。落ちない方が奇跡なのかもしれない。自殺する人は、人の事や後の事など考える間もなく瞬時の誘惑に引き込まれるケースが多いそうだ。

最近ホームに自動の柵が設置され始めている。膨大な被害額と労力、何より大切な命を守る事を考えれば費用は掛かっても柵は必須。運賃が上がって辛いけれど、早急にお願いしたいものだ。

鹿山夕子