トップページ ≫ 社会 ≫ 特別企画 ~水のスペシャリスト下村政裕からのメッセージ~④
社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
水道事業人生最終章(Final act of the play)
~最終章の決断、そしてこれから~
本業においては、中々、真にやりたいことに就けなかった水道人生後半における私です。しかし、その水道人生後半における私の国際展開活動に目を転じれば、30代後半からの水道技術研究センター(JWRC)出向時に、ベトナム、そしてサンパウロとの出会いがありました。ベトナムは、ハノイとホーチミンで開催された水道セミナーの無収水管理に関する講師として1度、サンパウロは、無収水管理の指導を目的とした1か月の短期専門家として、2年間に渡って2回の赴任のチャンスをいただきました。双方とも、水道技術研究センターに対する厚生労働省を通じてのJICAからの派遣依頼に基づくものでした。
そして、半ばあきらめかけていた2~3年任期の長期専門家として海外で仕事をするという「夢」。これが、50代半ばに、上記JWRC赴任時での縁がきっかけとなって実現。ブラジル国サンパウロ州へ、無収水管理分野の長期専門家として3年間に渡って赴任する機会を得ました。このサンパウロ赴任時には、当電子新聞にも投稿をさせていただきましたので、ご興味のある方は、バックナンバーを訪れていただければ幸いです。
更に、水道事業体人生の締めくくりにあたっては、我が儘を通させていただき自らの選択として、ラオスで5年間、同国の水道事業の管理能力を向上させる仕事に就き、合わせて現役の水道事業体職員を卒業しました。
これからも、生涯水道事業の現場をモットーに、ライフワークと位置付けた、① 日本の中小規模水道の課題に関する勉強、② 途上国への国際協力活動、③ 国内外水道事業体の無収水管理活動支援を中心に仕事をしていきたいと思っています。
以上、これからお付き合いいただく皆様に、私自身のことをなるたけ多く知っていただいた上で、皆様と意見交換をさせていただきたいとの勝手な思いから、4回に渡って、私自身のバックグラウンドを報告させていただきました。定年という節目を迎えて、40年の経験からくる様々な知見や思いをお伝えしたい。そして、皆様に水道の本質をより深く理解していただきたい。合わせて私自身も、これまでの活動を明確に振り返りながら、皆様方とご議論をさせていただくことにより、その結果を、私自身の今後の活動にフィードバックしたい、等々の思から、再び筆をとった次第です。
なお、本年の4月からは、1年間の限定で、再任用職員としてさいたま市水道局に戻り、現職定年時には気持ち的に中途半端になってしまっていた事業体職員としての締めくくりをさせていただいています。さいたま市民の皆様、そしてさいたま市職員の皆様も含めて、ここまで私を育てていただいた恩返しの気持ちを込め、大変に僭越ではございますが、皆様方に対する公務としての最後の奉仕活動をしたい、その上で、水道事業体職員として自分自身の気持ちを明確に整理し名実ともに晴れて卒業したい、との思いからの決断でした。
バックナンバー
新着ニュース
- 島耕作、50年目の慶事が台無しに(2024年11月24日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR