トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第4章 中学校生活のタブー (64)
教育クリエイター 秋田洋和論集
中学校は勉強優先だから、部活は楽なものをさせてやりたいと思う
中学生にとって、部活動が彼らの中学校生活に大きな影響を与えるものであることは、いまさら言うまでもありません。
夜暗くなるまで練習が続いたり、毎週土日も練習や試合でつぶれてしまうような部活動だと、
「毎日の勉強に支障をきたすかも?」
「体力が続くのかしら?」
と、親としてはつい心配が先に立ってしまうものです。
だからでしょうか。中学一年生から塾通いをしている生徒のなかには、
「部活は楽なものを選んだらいいわよ」
と言われている子がいるものです。多くが「放課後は塾優先、勉強にしっかり時間を確保しないと」という理由からです。しかし残念ながら、
このタイプの生徒は、成績が振るわないことが多い
ことも事実です。中学一年生から放課後の時間を管理され、「やらされる勉強」を強いられると、勉強を続けるモチベーションが続かないのです。
そして成績が安定している子どもには、
習い事や趣味であれ、勉強以外にも打ち込めるものを本人が選んで行っている
傾向がはっきり見てとれます。
子どもはロボットではありません。
一切のムダを排除し、よそ見をさせずにひたすら目標に向かって走らせ続けるのは、はっきり言って不可能です。そんな子たちが途中で疲弊して力尽きていく様子を、これまで何度も見てきた者としてのお願いです。
中学生の時間管理は、本人にやらせるようにさせてください。
部活動を楽なものにするのは、そのハードさに力尽きてからでもできます。勉強のリカバリーも間に合います。しかし「やる気」が尽きてしまったら、そのリカバリーにはその何倍もの時間と労力を要するのです。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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