社会
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5月の第二日曜日「母の日」。
13年前に母を亡くし、花屋の前に並ぶ真っ赤なカーネーションを見るたびに、悲しみが押し寄せてくる。もう二度と母にプレゼントをすることできないのだと。何年経っても母への思いは薄れることはない。
「今年こそ、ちゃんと母の日」をテーマに掲げているそごう・西武。全国一斉母の日テストをその一環として提案し、普段身近な存在と思っているお母さんのことをどれだけ知っているかを問いかけている。現役東大生38名が母の日テストにチャレンジ。四苦八苦する様子がネットで話題となっている。平均正解率は33%とおよそ3分の1しか知らなかった。
改めて亡き母のことを思い出しながら問題を解いてみたが、当たり前のことが意外とわからない。好きな食べ物、好きな場所、好きな言葉、好きな色等々、そんな簡単なことも一番身近にいて、一番自分のことを愛してくれた母なのに何も知らないのだと改めて感じた。母が生きていたら聞いてみたい質問がたくさん。もう二度と聞くことはできない。
昨年結婚した息子から母の日のプレゼントが届く。私の大好きなコーヒー豆と一緒にいつもありがとうの手紙が添えられている。こんなにもうれしいものなのだと実感する。物をもらう、もらわないなどどうでもいい。ただ息子が私を思い出してくれる瞬間がうれしいのだ。
一年に一度、母のことを思い、考える。母の日テストはお母さんをもっとよく知るための大成功の企画といえよう。
馬淵凛子
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