トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第4章 中学校生活のタブー (65)
教育クリエイター 秋田洋和論集
「その部活は向いてない」と、思ったままをすぐ口にしている
これもわが家での実話です。長男は中学校に入学したとき、数ある部活動のなかから柔道部を選びました。とくに体格がいいわけではなく、むしろ小さくてひょろひょろの部類に入る感じです。まったく想像しなかった長男の選択に、夫婦でビックリしたものです。普通なら「そうか、頑張ってね」で終わりそうなものですが、妻は、
「えー、なんで。向いてないよー」
と、その選択を全否定してしまいました。
皆さんだったら、どんな声をかけますか?
「いや、普通は『頑張ってね』でしょう」というかたは、このページを読む必要はありませんが、「私も『向いてない』って言うなぁ」というかたは、あなた自身が子どもの立場だったとしたらどんな気持ちがするか、少し考えてみてください。
妻の発言にはまったく悪気はないのです。ですが子どもは怒るに決まっています。
子どもは「自分に向いているかどうか」では部活動を決めていないからです。
ご自身が習い事などを始める場合などに置き換えてみればイメージがわくと思いますが、部活動を選ぶ基準は、
・面白いか、面白くないか
・楽しそうか、楽しくなさそうか
でしょう。向いているかいないかなんて、本人にもわかるはずがありません。
長く続いたならば、自分には向いていた。
本人がわかることはこの程度でしかありませんね。
結果、長男は三年間柔道を続けましたから、性に合っていたのでしょう。
子どもが選択した結果に対し、お母さんが思ったままをすぐ口にするのは避けましょう。肯定的な言い方なら子どもも受け入れてくれるでしょうが、否定的なことだと反発されるのは必至です。服のコーディネートではないのですから、見たまま感じたままを口に出すのは、これから始まる中学校生活に胸を膨らませている子どものことを思うとやめたほうがいいでしょう。
それよりも、子どもが自分で選択したことをプラスに評価してください。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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