なでしこ便
女性ならでは眼コミ、口コミ、スパイシー語録
息子はテレビや本で知り得た情報を自ら試してみることが好きである。このないだはどこからか拾ってきた松ぼっくりを水の入ったバケツに入れていた。聞くと、松ぼっくりを水に入れると開いていたのが閉じる。その逆で、乾かすとまた開いてくる。というのだ。要するに「雨の日は閉じて、晴れて乾いた日には開く」というのを自らの目で確かめたかった。というのだ。
こんな息子であるから必然的に息子がポロッとつぶやいた一言を覚えておいて自分のできる限りのアンテナで情報を集めるようにしている。
そしてまた一つ息子が何気なくつぶやいたいつかの一言を実現する機会がやってきた。ドンピシャなイベントを見つけたのだ。
ジブリ映画の「崖の上のポニョ」の中に出てくるおもちゃの船をご存知でしょうか?子どもながらポンポンと音をたてて走りだすあの船がうらやましく、どうなっているのか?やってみたい。と言っていたのだ。
当日、細い一本のアルミパイプを曲げることからはじまる。船体となる板も自分で考えてカットしていき色付け。火をつけて動き出すかどうか・・・。
もちろん成功したほうがうれしさ倍増、興味も倍増になる。しかし、成功しても失敗してもどちらでもいいと思っている。とにかく何でも気になったら動いてみることが大事。という考え方で今までもやってきた。
以前、上野で国宝展をやっていた時も実物の大きさはどんなだろうね。確認してみよう!と二人でガラスケースに入った金印を二回も行列に並んで「ちっちゃいねー。」とつぶやいてきた。
ジャンルは何でもいいのである。何より息子が興味をもったことだから楽しんでくれる。その様子を見て嬉しくなるし、話も弾む。今度はどこに行こうかな。
緑川 艶子
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