文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
科学は遅れている
時空は幻に過ぎず世界は想念で出来ていること
傍にいても遠い世界にいて
遠くにいても何時も傍にいる人がいることを
人は相対性理論や量子論の遙か昔から知っていた
世界はいろいろある
昔は三千世界といったが科学用語では多次元世界という
同じ日にゴッホの夕焼けと谷内六郎の夕焼けがある
キリスト教では亡くなった人は天国に行くまで逢えないが
仏教では年に一度お盆には逢える
心がこの世界にあるものは迎え火を目当てに
八月十三日 十万億土から一飛びで時空を超えて来る
亡くなった人が小人になってナスやキウリの馬で飛来するのは
仏壇の家が小さいからです
お盆に帰ってきた人達はこの世の人には見えないが
小鳥や金魚、犬や猫には見えます
それで蝶になって部屋の中に入ってきたり
夕方になると蜩になって呼びかけたりしている
みんな元気にしてるカナ
困ったことはないカナ
寂しくはないカナ カナ カナ ・・・
この世に来ても入る家がない人達がいる
再婚して幸せな前夫や前妻を見た人である
愛する猫と多忙な生活をしている妻を見た夫である
記憶の薄れた人は来年からもうこの世には来ません
忘れられた人たちは盆踊りの輪の中に交じり
顔を隠して踊っています
山上 村人
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