先日の振り込め詐欺に遭われた老婦人からお礼の電話があった。警察に聞いて、こちらの連絡先を聞いたという。奥様いわく「被害は半分で済んだ。あなたのおかげ。一回目の振込は返金が不可能。しかし、あなた様の通報で警察官が急行。二回目の振込分は返金されるの」と。金額はいくらですか？と聞くわけにはいかなかったが、「息子にお金を融通していて。それを今日返せるからATMに行って。という言葉を信じてしまったのよね。まずは息子に確認すればよかったのに。とんだ欲をかいたというか、お恥ずかしいわ」と老婦人は大変恐縮していたのだった。

 県東部の松伏町は7月4日現在、振り込め詐欺ゼロ　800日達成した。吉川署管内であり、警察の指導、行政の姿勢、地域住民のネットワーク、そして金融機関の協力あってこその結果であろう。

 便利な時代だからこそ、アナログ的な思考、行動も必要だ。要はバランス力なのだ。

氷川まこと