トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第4章 中学校生活のタブー(70)
教育クリエイター 秋田洋和論集
高校は、それなりに頑張って行けるところに行ってくれればいいと思う
中学校に入る前のお子さんをおもちの皆さんにとって、「中学校の先」のことは、どれくらい想像できていますか。
中学校生活の三年間は、子どもはもちろん、親御さんにとっても大変早く感じられるものです。「新しい生活にそろそろ慣れたかな」と思ったら、部活動の朝練習やテスト勉強など、時間に追い立てられることが多くなり、一週間・一カ月・一年があっという間に過ぎていきます。そして、「ついこの前、入学したばかりなのに・・・」という言葉を発するときが、やがておとずれるはずです。
それは「中学校卒業」がすぐにやってくることでもあります。その前に、クリアしなければならないもの、それが高校受験ですね。
地域の高校のことを、お母さんはどれだけ知っていますか?
高校受験の主役はもちろん子ども本人ですが、親にも大切な役割があります。
「高校は、それなりに頑張って行けるところに行ってくれればいいです」
とおっしゃるかたもけっこういますが、これは、
親としての役割をサボった人が言う代表的な言い訳
なのです。親の役割、それは「目標の提示」です。
「この高校にどうしても行きたい!」
と子どもから言ってくれれば、親としては幸せなことですが、ほとんどの子は自分の学区にどんな高校があるかすら知りません。この状態で受験勉強を強いるのは、ゴールが見えないまま「とにかく走れ」と言っているも同然です。だから、高校について資料や情報を集めることだけは早めに始めてください。子どもの目線を高校生活に向けてやるだけでも、勉強への動機は変わってくるものです。学校選びの基準、優先することをお互いに確認しながらパンフレットを見るだけでもいいのです。
「行けるところに行ければいい」では誰も努力をしません。
「行きたいところが見つかった」ときに、子どもは本気で頑張り始めます。
中学校に入る前から高校の話なんて、少し早すぎるように思われるかもしれませんが、意識しておくだけでも損はありません。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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