トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第5章 将来のタブー(71)
教育クリエイター 秋田洋和論集
子どもの将来の夢について、聞いたことがない
突然ですが、あなたのお子さんは「将来の夢」をもっていますか?
なりたい職業、行ってみたい場所、会ってみたい人・・・。
どんな「夢」だってかまいません。きっとそれが今を頑張るエネルギーになっているはずですから。
知らない、聞いたことがないとしたら、それは本当にもったいないことです。写真のシャッターチャンスと同じで、「今この一瞬」を逃したら子ども時代は二度と振り返ることができないものですから。
中学校に入ってからの三年間、私が中学生に言い続けることは、
「夢を目標に変えろ!」
という言葉です。小学生であれば「プロ野球選手になりたい!」などでかまいません。本当にプロ野球選手になる人は、中学校の三年間ずっと、
プロに行くためには何をすればよいのか
を考えながら練習するものです。これが「目標」の効果です。
たとえば「弁護士になりたい」と思う子どもであれば、弁護士になるにはどうすればよいのかを考え、その「目標」から逆算してみることで初めて、
毎日の勉強をサボらず積み重ねることがいちばん大切
だと気づくことができるのです。だから部活動で疲れて眠くても、勉強だって頑張れます。
「親がうるさいから」「テスト・受験があるから」
これが動機では、勉強が続くはずがないことは皆さんもおわかりのはずです。
これからの中学校生活を頑張れるエネルギーの素、それが「夢」だと考えてください。途中で変わることもあるでしょう。悩み苦しむこともあるでしょう。だからこそお母さんには、誰よりも近いところで(干渉せずに)応援してあげてほしいのです。子どもの「夢」を、親のほうから聞いてあげてください。
今から聞けば間に合います。中学に入っていきなり「夢は何?」なんて聞いても、子どもは答えてくれないばかりか嫌がります。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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