なでしこ便
女性ならでは眼コミ、口コミ、スパイシー語録
日本の人口の減少が問題にされている。「産めよ!増やせよ!」と言った昔の言葉が頭に浮かぶ。
私はふたり育てたので人口を減らしてはいないと胸を張っていたが、さらに増やしてもいないので、貢献しているわけではない。
お隣のおばあさんは4人子供を産み、長女は1人、長男は2人、次女は2人、それぞれ子どもがいる。ふたりも増やしたように見えたが、次の代で見るとマイナス2人になってしまう!
次男はというとなかなかの美男なのだが、若い時から付き合ってはいる彼女と結婚はしていない。仕事を終えて家に帰ると、食事や掃除洗濯をしてくれる親がいて、空いた時間は自由。お金も稼いだ分だけ全部自由だ。彼女の親も可愛い子供とずっと一緒にいられれば気兼ねもなく幸せだったのだろう。だが、そうこうしている間に子供がどんどん齢をとり、親も齢をとる。彼女の親が病気になって、介護に忙しくなり、結婚どころではなくなった。お隣の彼は未だに独身を謳歌している。
生涯未婚率は男性が23%、女性が14%で過去最高を更新。「結婚離れ」が進んでいると言われている。親としては子どもに結婚して欲しいと願うもの。しかし無理やりお見合いさせるわけにもいかず、まして結婚をさせる訳にはいかない。
一生涯、独身でいいと思うほど人間に魅力がなくなってしまったのだろうか。結婚も子育ても大変だが得るものは多い筈だ。
鹿山夕子
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