日産のゴーン氏が逮捕された。衝撃は世界に走った。ゴーン氏の給与の多寡はここでは問わない。ただ、日産という会社の体質に大きな疑問をもった。役員達は何をしていたのかということだ。社長会見を観ているとまるで他人事だからだ。あくまでゴーン氏の実績は実績であって、トップとしてあるまじき行為を結果として許してきてしまったことは重大だ。まして世界の日産だ。しかし、大企業は別として、ミニ企業の実態はひどいものだ。さいたま市に６年前まで存在していたA社はパートを入れると１２００名の企業だった。トップのB氏はゴーン氏よりワンマンだった。誰の言うことにも耳を貸さない。というよりも誰も何一つ言えなかった。そしてA社は消えた。１２００名の社員は皆、生活に困って今でも立ち直れない人々がいる。又、H社は完全に外資に乗っ取られた。役員会も知らぬうちに外資とワンマン社長との間で株のやり取りがあって、外資がトップの株主となった。こうなったら、日本人の役員は何もすることはできない。皆、真面目でこまネズミのように働いているがどんなに汗しても、自分達のものにはならない。世の中はトップの優劣で決まる。会社は公器であることを強く自覚して、ワンマンの独走を絶対に許してはならない。