トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第5章 将来のタブー(78)
教育クリエイター 秋田洋和論集
親の希望する進路に進んでほしいと思っている
皆さんは、子どもの将来について、どれくらい先のことまで考えていらっしゃいますか。
ひとまずは、間近に迫りつつある中学校入学。どんな中学校時代が待っているのだろうか。友だちはできるのか、勉強についていけるのか、部活動は何をやるのか・・・。
本人と同じように、むしろそれ以上に、お母さんは気にかけていることでしょう。
まだそれほど現実味はなくても、その先の高校進学や大学受験、あるいは職業選択や就職先のことについて、そろそろイメージされているかたもいるかもしれません。
早い段階から子どもの進路のことを考え、準備しておくことは大切であるとお伝えしました。ただ、それが「親の願望、親の意向」を押し付けるものであっては困ります。
私が見聞きする限りでも、
「うちは代々○○大学出身だから、この子にも行かせます」
「先行き不透明なご時世だから、公務員のような安定した職業に就いてほしい」
などと、平気で口に出すかたがいらっしゃいます。いつまでも「子どもは自分のコントロール下にある」と思っているのでしょうか。
親は、子どもへの接し方・関わり方を、子どもの成長段階によって変えていく必要があります。少しずつ手を引き、「自分の足で立って歩く」ことを教えていくのです。
親が子どもの進路について、いつまでもあれこれ口出しをしている限り、子どもは永遠に親に引っぱりまわされることになります。
最初はヨチヨチ歩きで転ぶこともあるでしょう。だからといって、すぐに駆け寄って起こしてやれるのは幼児期まで。
見ていて不安でも気になっても口を出したくても、三回に二回は黙って、見守るくらいでちょうどいいと思います。子ども自身が、
自分で考え、自分で選択する
ことができるようサポートすること。それが中学校時代の親の役割です。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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