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コラム …男の珈琲タイム
大西郷と言われた西郷どんこと西郷さん。常人には真似できない偉大な人物であったのかもしれないが、やはり何かを建設していく能力には欠けていたと思う。大久保達と幕府を倒していく西郷さんは策略にも判断力にもたけ、ある種天才的な能力を持っていたと思う。しかし、倒幕に成功し新しい近代国家を創っていくとなると策略も判断力も欠けてしまった。さらに征韓論等で大久保と考えが違うと、さっと鹿児島に帰ってしまう姿を見ているとそれこそマックスウェーバーのいう政治家とはかけ離れた存在になって、単なる憂国の志士あるいは思想家になってしまい最後には近代的軍備をまとった政府軍にあっけなく敗れてしまう。さらに優れた片腕、参謀にも欠けていたところに大西郷の悲劇があった。「敬天愛人」だけでは政治は出来ない。ドロドロとした醜悪なる現実も呑み込む力量と支える人材が必要なのだ。今も昔も現実に清流はない。醜悪な現実しかないのだ。その汚濁した流れを少しでも清流に近づけていくことに政治の役割がある。だからこそ、時に政治家は悪魔と握手をするふりをする演技と力が必要なのだ。西郷どんは神に近すぎた。
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