トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第5章 将来のタブー(80)
教育クリエイター 秋田洋和論集
十年後、二十年後の姿なんて想像できない
突然ですが皆さんは、
「西暦三〇〇〇年に世界はどうなっていると思いますか?」
と聞かれたら、何と答えますか。気楽な気持ちで考えてみてください。
十年後、二十年後の姿を想像することだって難しいのに、あと約千年後の世界なんて、急に尋ねられても答えられないのが普通だと思います。
でも、じつは一橋大学の入試で、こんな問題が出題されているのです。しかも、小論文ではなくて英語(英作文)の問題です。
つまり今の子どもたちは、これから先、「答えのない問い」「正解のない問題」に向き合っていかなければならないということなのです。
「正解がないような事柄に対しても、自分なりに考察・分析し、一定の根拠に基づいて自分の意見を述べる」ことは、一朝一夕には身に付きません。日頃から、そのような問いかけをし、それを考える習慣がモノを言うのです。
今の時代は変化が激しく、物事が進むスピードも増しています。十年後の日本がどうなっているのか、世の識者でさえ予想することが難しい問題です。時代を正確に予測することなんて、誰にもできないかもしれません。
それでも、「未来について考えること」は、必要ではないでしょうか。
・中学生になったら、どんなことを一生懸命やりたいのか
・何を学び、どんなことで自分の力を生かしていきたいのか
・将来、どんな世のなかになっていてほしいのか。そのために自分はどんな役割を果たしていきたいのか
このように考えることなくして、未来を切り拓くことはできません。子どものために、未来について普段から家庭で話題にする習慣を、中学校入学前から付けてください。お母さん、お父さんも一緒になって、これからの社会、これからの生き方について語り合いましょう。
「考える習慣がある家庭」で、「考える習慣のある子」が育ちます。その習慣は、これから世界へ飛び立っていく子どもの力にきっとなるはずです。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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