文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
何もない冬の丘の上に
今朝は灰色の幕が上り
久しぶりに青空がのぞいている
このステージには時折り
バードウオッチングの者なら誰でも
息をのむ色鮮やかな野鳥が横切り
様々な形の雲が現れる
やがて日が暮れると豪華な夕焼けが見られる
そして夜の帳が下りれば
ナレーションなしで朝まで太古からの星座が登場する
そんな夜空を峠で明け方まで
一人で観測している人がいる
彗星観測にとりつかれた方である
獣道でそんなことをしている人間に訪れるのは
夜行性のスナネズミやクマである
その星空を観測していた人がつぶやいた
星空には音楽がある!
それはバッハの協奏曲第3番に似ているという
観客がいない冬季にも
月に一度豪華な満月の宴がある
何もない冬の丘がある
春には青い芽が出て様々な野草が咲く
観客は時折り犬をつれた私が一人
立ち止まり 感嘆している
山上 村人
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 秋刀魚苦いかしょっぱいか(2024年11月08日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR