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コラム …男の珈琲タイム
3月は別れの季節だというが桜咲く4月も又、別離の時だ。美しい桜がパッと消え、人々の記憶から消えていくではないか。あの妖艶な姿は幻だったのだろうか。3月、4月は多くの有名人も次の世へと旅立っていった。人生は無常にして無情だ。私は絶対に生死に関係なく別れていった人の後を追わない。というより追っかけていきたくない。そんな想いを強くもったのは、あまりにも多くの別れに会ってきてしまったからだろう。先日も別れた筈のN女からメールがきた。私には懐かしさはなかった。とっくに過ぎてしまった過去の一瞬でしかないドラマではないか。今、私にあるのはこの瞬間を生きている実存だけだ。この数日でまた桜も散っていくだろう。「花にも嵐もたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ」と作家の井伏鱒二は書いた。自ら言ったのではなく外国の文章を訳した。学生の時、この文章に出会ったとき私は感動すら覚えた。しかし、この意味に「よいことは邪魔が入りやすい」ということをしばらくたって知った。しかし、いずれにしても世は無常なのだ。
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