トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第1章 子育て方針のタブー(7)
教育クリエイター 秋田洋和論集
「反抗期の子は放っておくのがいちばん」と、本当に放っておいている
最近は「反抗期がないまま大人になる」ケースが増えていると聞きますが、それでも多くの子どもは、中学・高校生のときに「反抗期」を迎えていると思います。
「昔はいい子だったのに・・・」
と愚痴をこぼしながら干渉を続けるのはいただけませんが、逆に、
「どうせ何を言っても聞かないから放っておこう」
と子どもと向き合うことをやめてしまうこともよくありません。子育てにおいて最も難しい時期である反抗期を、親はどのように乗り越えればよいのでしょうか。
端的に言うと、反抗期の子どもに対する接し方に正解はありません。
兄弟姉妹の性格が異なるように、子どもにはそれぞれの性質があり、目標も悩みも違います。だから「こういう接し方をすればよい」という模範解答はないのです。
我々親にできることは、
子どもの成長過程で起こる摩擦から逃げないこと
しかありません。
この時期の子どもは、「素直になれない」ものです。親が無関心を装って接点をなくしてしまえば、当面は親子間の無用なイザコザはなくなるかもしれません。しかし、子どもには「無視されている」という感覚だけが残ります。長い目で見ると、親子関係には悪影響が残るものなのです。
だからこそ、たとえ嫌われたとしても、
正面から向き合って「子どもの本心」を聞く
ことをしてみてください。普段の会話がお説教になりがちだとしたら、思い切って「親の何が気に入らないのか」を聞いてしまえばよいのです。そのうえで親自身が改善できることは直す、どうしても譲れないことは「譲れない」と伝える。それを続けましょう。
反抗期はしょせん一過性のものです。だからといって放置するのではなく、「後になって親子で笑い話にできればいいな」というくらいの気持ちで接してください。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 秋刀魚苦いかしょっぱいか(2024年11月08日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR