社会
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埼玉県教育委員会は「魅力ある県立高校づくり第1期実施方策(案)」を発表した。「進学を重視した地域と協働する学校の設置」として、飯能高校と飯能南高校を統合し、新たな学校を現在の飯能高校に設置するという。飯能市の大久保市長・市議会は19日の発表を受けて21日撤回を要求した。しかし、小松弥生教育長は、2017年からの12年間で、県内公立中学校卒業者数が約6万2千人から6千人程度減少するとし、「地域のバランスに配慮しながら県立高校を計画的に再編整備していくことは避けては通れない」との考えを強調した。
飯能南高校は「ナンコウ」と呼ばれ、自由な校風であった。飯能高校は飯能高等女学校が前身で、伝統を誇り、巨人の松原誠、プロゴルファーのハットマン新井規矩雄、大久保市長も出身者のひとり。レスリング、陸上、卓球などスポーツでも関東大会から全国大会へとその名をはせた。それぞれ学校の歴史、そして意地とプライドがあるからこそ、「統合」はやはり地元の困惑は避けては通れない道である。
県立高校の雄、浦和高校のOBが「偏差値が大宮高校に抜かれた。今の子は共学がいいそうだよ。まったく悲しい」と話していた。かつて、県立高校が大学進学も就職も有利であった。時代とともに私立の方が東大、京大、難関私大に進めるチャンスがあると変わってきた。となると、今回の再編も時代の流れなのか。学び舎の想い出も心の引き出しにしまわなければならないとは寂しいの一言だ。
大曾根 惠
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