コラム …埼玉の余話
いつの世も人を観る眼は難しい。特に政治家。政治家は囲炉裏端から帝国ホテルまでの様々な人間に接しなければならない。だからこそ眼が極めて必要となる。
大宮に住んでいたKは、希代の詐欺師だった。その男に県会議員だったA氏はすっかり騙された。まず学歴。R大が売りものだった。そして必ずと言っていいほど裏にまわってA氏の大悪口を吐いた。というよりささやき続けた。いつの間にかA氏は善人なのに悪者にされてしまった。A氏は詐欺師Kに「頼むから俺のことはしゃべらないでくれ」と頼みこんだ。Kは待ってましたとばかりに金を要求。しかも一回でなくおどかしおどかし数回に及んだ。そしてセミナーを催しA氏を講師に招いた。A氏は票が欲しいから毎回参加した。そのたびにKから金を要求され続けた。結果、A氏は次の選挙に出られなくなった。A氏は肩書きがなくなった今、怖いものがなくなった。肩書きがなくなってはじめて眼力ができた。そしてKが次のターゲットをまた政治家においていることを知った。A氏は、弱みを持っているのは政治家なんだと悟りをひらいたようだ。
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