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なでしこ便
女性ならでは眼コミ、口コミ、スパイシー語録
先日、都心の一流ホテルのランチブッフェに友人数人と出かけた。おひとりさま約5千円の贅沢ランチ。誘われてお値段に躊躇したものの、誘われない限りおそらく私の人生の中で経験することのないことだったので参加した。見事な日本庭園を眺めながら食べる食事はどれもそれはそれは美味しく夢の世界にいるようだった。息子にだけは出かける理由をこっそり教えていた手前、一流ホテルのお菓子か何かを買って帰ろうと軽い気持ちでいた。決めてはいたものの、いざ物色しに売り場に入ってほどなく現実に引き戻された。ショーケースを見ると、先程食べたケーキの正規サイズのカットケーキ。そのお値段、2000円超!4000円に届きそうなものも!1ホールではない。1カットでのお値段だ。パンなら大丈夫だろうと物色するも菓子パン一つ800円ほど!菓子パンなんて軽々しく呼んではいけないくらいだ。金銭感覚がおかしくなりそうだった。そして庶民である私達はとっさにブッフェでもとが取れるくらい食べたかどうかで話はもちきりだった。ランチブッフェでは子連れで来ている人達も何組かいた。こういう生活が当たり前のように生活している人達もいるんだなあ。と思う反面、回転ずしでも小躍りして喜ぶ息子が無性に愛くるしく思えてしょうがなかった。手土産一つ買う度胸もない母に「おかえり」とやさしく迎えてくれた息子に申し訳なく思ってしまった。「いつかは一緒に・・・」と遠くを見る母であった。
緑川 艶子
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