社会
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長梅雨が終わり、猛暑襲来、そして各地の夏祭りが始まった。梅雨明け前日の7月28日には大宮夏祭りの前哨戦のような花火大会が大和田公園で開催され、夏の到来を待ちかねた大観衆は轟音と空中の光の乱舞を堪能した。花火大会はたいてい2時間程度で、ラストに見せ場がある。観客の間から思わず歓声や拍手が起こると、ジ・エンドとなることが多い。
大宮の夏祭りは8月1日、2日に催され、1日は大宮駅西口がメイン会場で、人気トップはサンバパレードだ。多数の打楽器によるけたたましいばかりの伴奏に乗って若い女性ダンサー主体のサンバチームが激しく舞う。サンバパレードを見るたびに私は、50年以上前に見たフランス映画『黒いオルフェ』に描かれたリオのカーニバルの熱狂を思い浮かべる。
大宮のサンバパレードも、以前は女性ダンサーの露出度の高いコスチュームに、驚いたりニタニタしている人がいたが、今やそれが自然に受け入れられ、女性や子供の観客が多い。広い駅前通りでは反対車線側に盆踊りやハワイアンなどの団体の催しも披露されていたが、サンバの迫力に押され気味だった。翌2日には大宮駅東口で伝統的な山車と御輿が街を練り歩き、フィナーレに至る。
余勢を駆って翌3日には初めて戸田の花火大会に出かけた。埼京線戸田公園駅で下車したら、会場に向かう人の群れに恐れをなし、駅の飲食店でビールを飲みながらの花火見物となった。窓越しの見映えはよく、来年もまたこの店で見たくなった。
花火もサンバも目と耳に強く訴えることで人々を沸き立たせる。E・ヘミングウェイが出世作『日はまた昇る』の中で、クライマックスたる夏のスペインの牛祭りを「お祭りは爆発した」と表現したのは至言だ。
写真説明:大宮のサンバパレードと戸田の花火大会
山田 洋
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