社会
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容赦ない猛暑の中、きたる8月25日(日)は埼玉県知事選挙投票日となる。4期16年の長きに渡り県政を切り盛りしてきた上田知事が今回勇退、その知事が全面的に後継と押す前参議院議員の大野元裕候補と一方自民党は著名なスポーツキャスター・大学教授・文筆家の青島健太候補を公明等と共に推薦、他3候補も含めて激しい選挙戦が繰り広げられている。
埼玉県は人口730万人強を有する、全国第5位の大県である。人口も未だ上昇傾向にあり、今後ともその存在感は増していくに違いない。
明治時代には都道府県知事は内務官僚が任命され、専らその上がりのポスト的色彩が強く、そこに地方自治の発想・萌芽は見られなかった。現代においても特に西日本を中心に、役人出身の知事は多く存在している。良い悪いの次元の話ではなく、社会制度から生み出される人々の意識、また風土は一朝一夕には変わらない事を窺い知るひとつの事例といえよう。
一方著名人、タレント知事もとても一般的になった。現職・旧職問わずで名前を挙げると青島幸雄・横山ノック・橋本徹・黒岩祐治氏等々大都市圏においてはその圧倒的ネームバリューを基礎に、そこに何かしらのプラスα要素を加えることが出来れば、特に首長選挙においてはその強みを存分に発揮していくであろうことは想像に難くない。
人口減少社会に突入してはや10年余りが経つ。地方自治には国からの上位下達ではなく自らの食い扶持は自分で探す、もしくは創造するという発想の転換が求められている。その意味で県政トップとなる知事に求められる条件として、それまでの政治経験の有無は大した問題にはならないと考える。むしろなまじな経験など持ち合わせない方が、大胆な改革に着手出来る可能性はある。無論それを実践するには揺るぎない信念と、また粘り強い調整力が欠かせない。それが出来る人物なのかどうかはその人間性、来歴を凝視して有権者自身が判断する他ない。
4年に1度、我々のリーダーを直接決める大変貴重な機会である。未来を見据え、その1票を有意義に行使したいと切に願うものである。
小松 隆
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