トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第2章 生活習慣のタブー(18)
教育クリエイター 秋田洋和論集
うちの子は自分の部屋を片付けられないので、代わりにやっている
中高生の部屋は物であふれているものです。教材・部活動の道具・洋服などはもちろん、小学生時代の思い出の品なども捨てずに残されていたりするので、とくに男子は部屋全体がめちゃくちゃに散らかっているという話をよく耳にします。
そのうちお母さんのイライラがピークに達すると、
「私には耐えられない」、あるいは「この子にはどうせできない」
と、子どもが不在の間に片付けてしまうケースが出てくるようです。
お母さんが勝手に片付けてしまうと、
「どうして勝手に部屋のものをいじるんだ!」
と“逆ギレ”されることはあっても、けっして感謝されることはありません。しかも中高生といえば「親が部屋に入る」ことすら嫌がる時期です。子どもの感情を無視して勝手に子どもの部屋を片付けてやることは、ありがた迷惑でしかありません。
部屋が汚くて困ることがあっても、自己責任。
中高生への接し方はこれで充分です。部屋にゴミをためこんでしまっている場合だけは衛生上問題がありますから、事前に予告したうえでゴミだけを強制的に片付けてください。自分の部屋がない場合も同じで、自分のパーソナルスペース内の物は、自分で管理させるようにしましょう。
「ぬぎっぱなしの体操服をそのままにしていたから、今から洗濯してほしい」
なんて言われても、無視すればいいのです。
必要なものが見つからなかったり、きれいに取っておきたいものに知らないうちに汚れがついていたりなど、「散らかった部屋、汚い部屋のデメリット」は自分自身で体験しない限りわからないものです。
甘やかしてつい頼みを聞いてやったり、あまりの汚さにイライラしたりせず、
「ほらほら、このままだときっと困るわよ」
と楽しみながら見ているくらいでちょうどいいのです。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 秋刀魚苦いかしょっぱいか(2024年11月08日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR