トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第2章 生活習慣のタブー(19)
教育クリエイター 秋田洋和論集
子どもの「あとでやるよ!」という言葉を鵜呑みにしている
「片付けなさい!」「勉強しなさい!」
というお母さんの言いつけを素直に守っていたのは昔のこと。成長していくにつれ、子どもはあれやこれやと理由をつけては後回しにするようになるものです。
注意する→やらない→また注意する→それでもやらないの繰り返しの後、最後に子どもが発するのは「あとでやるよ!」という捨て台詞。
親はどこまでこの言葉を信じてよいものなのでしょうか。
「あとでじゃない!今やりなさい!」
と強く言えないのであれば、それは、
「あなたがやりたくないのであれば、無理にやらなくてもよい」
と言っているのと同じでしかありません。
あいまいな返事を許容し、厳密に「いつ実行するのか」を約束させなければ、子どもが嫌なことを自分から進んでやるはずがありません。
今の子どもたちは、読書感想文や自由研究の代行サービスが登場するほど「嫌なことから逃げ回れる時代」に生きていますから、もしかすると「やりたくないことは無理にやらなくてよい」という考え方をずっと通しても、なんとかなると思っているかもしれません。
だからこそ親が伝えなければならないことは、
嫌なことから逃げ回る生活態度は、もう通用しなくなる
という現実の厳しさです。
中学生でもそうですが、高校生になればなおのこと、困難に立ち向かって挫折を経験することで初めて自分の実力や世間の厳しさを知ることができるものです。
中高生の間に「できる限り面倒なことはやりたくない」という発想が身についてしまうと、自分の限界や逆境に立ち向かうチャレンジ精神が養えません。
「あとっていつなの?」
などと声をかけ、「逃げない人間」に育てましょう。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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