「親知らず」は可哀想！特に必要とされていないうえ、嫌われ者。場所的に虫歯や歯肉炎を起こしやすく、菌がそこから入って炎症を起こし、心臓までいくと命を落としかねないという怖い話もある。最近では4本生えてこない人もいるようだ。近年、食生活の変化であごが細くなる傾向にあり、真っ直ぐに生えずに横を向いて生えたり、年齢が上がってからだと歯根が顎骨と癒着して抜歯が困難になるケースもあるそうだ。昔は、固いものを噛むことの多い生活だった為、この4本は正常な奥歯として位置していたというのに。

先日、インプラントを検討していた折、検索していたら̪歯牙移植といって親知らずを抜けた歯の代わりに移植する治療があるのを知った。自分の体の物なのでアレルギー反応も起こりにくく、再生機能により生着させ移植のできる歯科があった。条件がそろえば保険もきくとの事。

医療は日進月歩。これからは自分の大事な細胞として親知らずも貴重な存在になりそうだ。

鹿山夕子