社会
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今回またも投票率が下がった。前回同様に埼玉県選挙管理委員会の作成したポスターは大ヒット映画「翔んで埼玉」のキャラクターを使ったユニークなものだった。ただ、残念なことに実際に実物を見たのは前回の知事選ではポスター1回、今回の参議院補欠選挙では地元TV局のコマーシャルで2回ほどであった。「翔んで埼玉」を起用するなんてとても流行に乗っていて、若い人にも関心が向くのでは。と思っていたが、このことを知らなかった人は大勢いるのではなかろうか。現に知人に聞いてみたところ前回、今回と一度もポスターないし動画を観たことがない。と答えた。
そして今回の参議院補欠選挙。投票日前日の大宮駅周辺を歩いていてこんな声を聞いてしまった。候補者と写真をとるための行列と人だかりに混じる中で「誰なの?誰なの?」という言葉。おそらく候補者の名前を教えたところで首をかしげるだろう。次の日が投票日という事ももちろん知らなかったと思われる。
今回の選挙にかかった費用はおよそ20億円。候補者の声も、PRのためのポスターや動画も誰にPRしているのかわからない結果では悲しいの一言だ。今一度、外にでてリサーチが必要だ。ポスターひとつとってみても、例えば駅構内だけでは見る人も限られてしまう。子育て中の主婦だったりは、そもそも電車を使うことも少ない。
より多くの有権者にアピールするのであれば場所も考える必要がありそうだ。
緑川 艶子
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