トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第2章 生活習慣のタブー(24)
教育クリエイター 秋田洋和論集
パソコンやゲームに費やす時間を決めていない
今の中高生は、かなり夜更かしになっています。テレビの深夜番組、ネットの動画視聴や友人とのメール、オンラインゲームに明け方まで熱中してしまうケースもあります。大人でさえ、はまり込んで大変という人がいるほどですから、よほど上手に付き合わないと、あっという間に時間を浪費してしまいます。
私が見る限り、中学生のうちは「パソコンはリビングに置き、使ってよい時間帯・一日の使用時間が決まっている」という家庭がほとんどです。しかし高校生になると、パソコンは子どもの自室に移り、いくらでも使い放題という状態になってしまっているようです。
「ほとんどの家庭がそうなら仕方ない」とあきらめてしまうかもしれませんが、適切なタイミングでパソコンなどの使い方を指導しておかないと、後々多くの弊害が生じることも事実です。
・勉強を始めても、「気が乗らないからちょっと休憩」ということを平気でやる
・自室に入って二十分もたたないのに、また出てくる
・勉強の途中で携帯をいじりだす
などの行動が目立ち始めると要注意です。前項でも少し触れましたが、こういう子どもは(大人も同じですが)、自分自身が使える時間には限りがあることを知らないのです。時間に限りがあることを自覚できないと、「まだいいや」と思ってものごとに集中することができません。すると「机には向かったものの効果があがらず、締め切りまでに宿題を仕上げることができない、テストまでに範囲の勉強が終わらない」といった結果が頻繁に起こります。勉強であれなんであれ、日常生活で「時間管理」の習慣がないと、目標の設定ができず、いつも行き当たりばったりになってしまうのです。結果としてすぐに課題を放棄する方向に向かいます。
「時間管理」に関する習慣は今後ますます差がついて、高校時代はもちろん社会人になった後でも、勉強や仕事の能率に大きな影響を与えます。今からでも遅くありません。時間泥棒であるパソコン・ゲームに関するルールは、家庭でしっかり定めておきましょう。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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