社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
近年、義理の父親によって非業の死をとげた子供たちの事件が増えている。
以前村上龍が書いていたが「経済が発展し、民主主義が根付くと国民も無知から脱却し人を殺したり殺されたりすることは無意味となり戦争に嫌悪感を持つ。」「知識と教養を身につけるとヒューマニズムに反すること、人を傷つけ殺すことに拒絶反応をもつ」(「櫻の木の下は瓦礫が埋まっている」より)ということから今の日本は乖離しすぎている。
アフガンで医療だけではなく人が生きるために必須な「水」の供給にまで先頭にたっていた中村哲医師が銃弾に倒れた。「水と衛生」は医療従事者にとってセットであり、中村医師は井戸を掘り、乾いた大地に水を与え、緑を増やした。中村医師の行為によって利益を得られなくなった者たち(水利権争い)の愚かな犯行ではないかという報道がなされている。中村医師の伯父は「花と龍」のモデルとも聞く。「弱きを助ける血」がそこにあったのだ。中村医師の死は本当に残念だ。
相手をおもいやる気持ちは幼いころからの教育にある。小鳥や猫や犬を飼って命の尊さを学ぶのも一つ。たくさんの偉人の話、日本の現在ある姿の礎となった太平洋戦争の話、などなど小学生・中学生が活字によって命を学び、命の重みを知ることも一つ。携帯電話、ゲーム機ばかりに時間を費やしてはならないということを家庭で子供たちに指導すべきだ。
ヒューマニズムの欠如はその国民性を問われる。ヒューマニズムの教育を家庭でも学校でも徹底的にすべき時期にきている。感動する心、相手を思いやる心、情操教育こそ急務だ。
大曾根 惠
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