トップページ ≫ 外交評論家 加瀬英明 論集 ≫ 見直したい日本人本来の暮らしぶり
外交評論家 加瀬英明 論集
私はかねてから照明が明るすぎると、こぼしてきた。明るすぎると、注意が散漫になって、結局は何もよく見えない。
菜種油の仄暗い光で、相手と向き合っていたときは、相手の顔をよく見た。窓の雪、蛍の光で勉強したほうが、身についた。
コンビニが、夜十一時を過ぎても、終日開いている必要が、いったいどこにあるのだろうか。もし、夜中に腹が空いたら、十一時までに買っておいたものを、食べればよい。
自動販売機も、午前七時から午後十一時までで、よいはずだ。本来、免状や、食物、飲み物は、神聖なものだから、人から人へ手渡されるべきものである。自動販売機は、国民をふしだらにしてきた。
テレビの放映も、一局だけのこして、夜中の十二時から午前五時まで放送を停めるべきだと思う。日本では、浮ついた娯楽が過剰になっている。
照明が明るすぎる。コンビニが終日営業して、テレビが二十四時間電波をたれ流しているから、昼と夜の区別がない。
男が女性化し、女が男性化したから、男女の区別がない。年長者に敬意を払わないから、長幼の区別がない。昼は明るく、夜は暗いほうがよい。
今日の日本で異常なことは、働くことよりも、教育のほうが上にあるという錯覚があることだ。全員が大学へ行かなければならないという、衝動に駆られている。
教育機関を装っているだけの、中身がない大学が全国に乱立するまでは、働くことが尊かった。働くことにこそ、価値があるはずだ。
高校を卒業してから、すぐに仕事をするほうが尊敬される、真っ当な社会をつくりたい。青年の魅力が、もっと増すことになる。真面目に働くことは、美しい。そうなれば、男女が早婚になって、少子化の問題も解決されよう。
東日本大震災を、日本を再生する機会としたい。大震災の試練を無駄にしてはなるまい。このままゆけば、日本は衰退してゆくことになろう。
物理的な復興に取り組むだけではなく、先人から伝えられた精神を取り戻すことを合わせて行なわねばなるまい。
大震災がもたらした破壊の復興が、成し遂げられたら、もとへ戻ってしまうのであってはならない。
ジョン・レノンはなぜ神道に惹かれたか 10章 いまこそ心の復興を
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