トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第2章 生活習慣のタブー(27)
教育クリエイター 秋田洋和論集
自分の興味の範囲だけ、とことん突き詰めればいいと思う
芸能人、スポーツ、ゲーム・・・。子どもたちは「自分が興味をもったこと」については途方もなく詳しくなるものです。どこまでも積極的に、知識を獲得していきます。
その反面、「興味をもてないもの」には見向きもしなくなるのが、中高時代の
問題でもあります。
そんなときに親が子どもに見せるべきもの、それは「好奇心」です。
誰しも小さい頃には見るもの触るものすべてが珍しくて、なんでも「これなーに?」と聞いてきたものです。その源が好奇心です。
子どもが関心をもたなくなる理由は、この「好奇心」が薄れているからでしょう。彼らはさまざまな情報を吸収し、そのなかから興味や関心に偏りが出てくるため、一度「これはつまらない」と思ったら見向きもしなくなるわけです。
「ニュースに出てくる言葉なんてわからない」
「数学なんて面白くない」
子どもがこんな投げやりな言葉を吐いていたら問題です。興味を引かれないものは、一切学ぼうとしなくなるからです。
こうした「あきらめの言葉」がこぼれる影には、大人の影響もあります。親御さんも、「あきらめの言葉」を口にしていませんか。「政治や経済のことなんてわからない」「インターネットなんて、難しくてだめだわ」など、謙遜のつもりで発していたとしても、子どもには決してプラスになりません。
まずは親自身が好奇心を取り戻してみましょう。
たとえば政治に関心をもつようになってほしければ、まず親自身が関心をもって勉強を始めればいいのです。
「とはいっても・・・」というセリフが聞こえてきそうですが、まずは子どもと同じレベルの内容から学び直し、学習した知識を子どもに教えてみてください。
知識を得ることは、いくつになっても楽しいものです。興味のなかった分野から思いがけず自分の興味分野につながる情報を得られることもあるでしょう。
限られた話題にとどまるのではなく、子どもの興味の範囲を広げてやりましょう。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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