トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第2章 生活習慣のタブー(28)
教育クリエイター 秋田洋和論集
インターネットで事足りるので、まったく新聞を読んでいない
私にも心当たりがありますが、携帯電話やスマートフォンでインターネットに接続できることで、ニュース記事でさえ手軽に自分の求めるものだけを入手できるようになり、すっかり新聞を読まなくなっている人が増えているといいます。
テレビ欄などの情報さえネットで簡単に入手できる時代に、もう新聞なんていらないんじゃないかと考えることは不思議ではありません。
便利な時代になったとはいえ、インターネットからの情報に頼ることは、親もそうですがとくに中高生にはお勧めできません。きちんと新聞はとっておくべきです。
その理由として、
求める情報へダイレクトにたどり着けるがゆえに、それ以外の情報に触れなくなるという、ネットのデメリットを挙げておかねばなりません。
大学の先生に聞いた話ですが、ゼミの選択が始まる時期に、ゼミの情報をネットで公開したところ、
自分が希望するゼミの情報しか見ていない
学生が続出したというのです。第二志望・第三志望のゼミを書類に記入しない学生が多く、希望するゼミに入れなかった学生の受け入れ先を決めるまでに大変困ったそうです。
紙媒体のよいところは、求める情報へダイレクトにたどり着けないことにあります。紙面をめくっていくうちに目に入ってくる情報、気に留める情報が必ずあることは、皆さんもおわかりのことでしょう。
だから中高生のうちは、経済面であろうがスポーツ面であろうが、できる限り新聞を読ませたいものです。インターネットのニュース記事は、見出しだけ見て読んだ気になったり、興味がなければ素通りしてしまったりするものです。社会人が求める情報の入手方法とは違って、幅広くさまざまな要素に関心をもつことが求められる中高生。インターネットとの付き合い方には注意が必要なのです。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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