トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第2章 生活習慣のタブー(31)
教育クリエイター 秋田洋和論集
高校生になれば、おしゃれに興味をもつのは当たり前だと思う
わが家の子どもたちは男二人なのでよくわからない部分も多いのですが、高校生はもちろん中学生にとっても、女子の間ではおしゃれが最大の関心事だと聞きます。夏休みや冬休みといった講習中などには、化粧をして塾に現れる中学生が登場するものです。生徒たちに話を聞いても、友だち同士集まってメイクの研究会を開いていたり、お母さんに習っていたりと、数学を勉強しているときとは別人のような積極性と集中力を発揮しています。
そんな子どもたちの興味に水を差したくはないのですが、やはり私のようなおじさんには気になることがいくつかあります。
一つ目はTPOをわきまえてほしいということです。最新ファッションに身を包むのは、「身だしなみに気を遣う」こととは意味合いが違います。雑誌に載っている流行のミニスカートをはいて本人は満足かもしれませんが、目のやり場に困ったり、不快に思ったりする人もいることを考えなければなりません。とくに年長の人と接するときや大切な話し合いをするとき、または多くの人の目がある公共の場所などでは、華美な格好は控えたほうがいいでしょう。
母娘関係では「せっかく化粧したのだし」とか「私が悪役になるのはイヤ」といった理由できちんと注意しないケースもあるようです。しかし「耳が痛い忠告」をするのは親の役目です。また、お父さんが注意しても煙たがられるだけなので、お母さんにしかできない役割だと思ってください。
二つ目は「生活習慣の乱れ」への影響です。おしゃれに興味をもった結果、勉強時間を確保できなくなったり就寝時刻が遅くなってしまったりすることがあれば、「見た目なんか気にしているからだ」と責められるのは子ども自身です。
ルールを守って楽しいでいる分にはなんの問題もないのに、おしゃれすること自体を否定されてしまうのはもったいないことです。
大人の世界に足を踏み入れようとしているからこそ、今この瞬間にやるべきことをおろそかにしてはいけないと、キッパリ教えましょう。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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