トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第2章 生活習慣のタブー(32)
教育クリエイター 秋田洋和論集
まだ子どもなので、彼氏(彼女)をつくるのは早いと思う
子どもが新しい世界に身を投じるとき、親はあれやこれやと気をもむものです。とくに気になるのが新しい人間関係。
「ちゃんと友だちをつくれるだろうか」
「部活の先輩にかわいがってもらえるだろうか」
といった小・中学生の頃から変わらない心配のほかに、高校生にもなれば、
「彼氏(彼女)はできるのかしら」
が加わる時期になるでしょう。付き合う相手ができればどんな相手なのか気をもみ、できなければできないで心配するのが親というものです。
そんななかで時々子どもたちから聞こえてくるのが、
お前はまだ子どもなので、彼氏(彼女)をつくるのは早い
という考えを押し付けられて困るという嘆きです。お父さんが感情にまかせて叫ぶだけでなく、お母さんもこの種の発言をするという話をよく聞きます。
親の言い分がなんであれ、客観的に見ると「そのいいつけを守る子どものほうが心配」です。中高生にもなれば人を好きになる気持ちはもって当たり前。
まだ子どもであろうが、勉強が大事であろうが、自分自身の感情にブレーキをかけてまで我慢させることではありません。
お母さんたちが心配する気持ちはわからなくもないですが、
彼氏(彼女)はできてから心配しても遅くはありません。
必要以上に干渉するのはやめましょう。むしろ親の無用な干渉をきっかけにして、異性との接触に無意識にブレーキをかけて臆病になってしまうことのほうを心配してください。
口出ししたいことはグッと飲み込んで、日々成長していく様子を温かく見守りましょう。いつか連れてくるであろう相手とのことを楽しみに期待しておくほうが、常に心配しつづける生活より何倍も健全です。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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