トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第2章 生活習慣のタブー(34)
教育クリエイター 秋田洋和論集
子どもが最近どんな雑誌やマンガを読んでいるのか知らない
子どもの部屋に転がっている雑誌やマンガを、最近手に取りましたか。
高校生になる日も近いというのに小学生のときと同じものを読んでいるのも頭が痛いですが、電車のなかでサラリーマンが少年マンガを読んでいる光景が珍しくない昨今ですから、中高生が小学生時代と同じマンガを読み続けていても不思議ではありません。成長の度合いが感じられないことにガッカリされるかもしれませんが、とくに男子の場合にはこういった部分に幼さが残るものです。
そのいっぽう、大人と同等の情報が盛り込まれた雑誌やマンガを手にする機会も増えているはずです。
ちょっと背伸びして大人の世界をのぞいてみたいと思うとき、中高生が雑誌やマンガを通して触れる情報は、我々の時代に比べて何もかもがストレートになっています。
女の子向け雑誌のことはお母さんがたのほうがおわかりだと思いますが、パラパラとめくってみただけでも、首をかしげたくなるようなものがあります。
青年向け雑誌やマンガの場合、ほとんどがその購買層に大人まで見込んでいるからなのですが、中高生の好奇心をあおるつくりになっているものが少なくありません。
子どもたちが触れる情報の質に、親は無関心のままで大丈夫でしょうか。
もちろんいつまでも子どもたちの視界に仕切りをしておくわけにはいきません。成長の過程で、恋愛の話やグラビア写真などに興味をもつことは当たり前です。
大切なことは、親が性的な話をタブー視して子どもの成長・変化に気付かないふりをするのか、あえてこちらから口にしてまでオープンなやり取りができる土壌をつくっておくのか、という家庭の方針を何となくでも決めておくことです。
お母さんだけでは決められないこともありますし、お父さんとの役割分担もあるはずです。子どもの部屋の雑誌やマンガに変化が見られたら、それがそろそろ話し合いを始める合図だということだけは理解しておきましょう。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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