トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第2章 生活習慣のタブー(35)
教育クリエイター 秋田洋和論集
子どもがどんな友だちと遊んでいるのか知らない
中高生になると、行動範囲と同時に交友関係も急激に広がります。
お母さんが知っている「友だち」は、小学生の頃によく遊んでいた子だけ。通学範囲が広がって「誰かの家で遊ぶ」ことが少なくなりますから、新しく知り合った友人の顔と名前を親が一致させることなど、ほぼ不可能になります。
しかも年々、自分の行動を規制されたり管理されたりすることを嫌う年頃になります。親は、「子どもの交友関係についてはノータッチにする」のか、それとも「会話を多くしてやんわりとチェックを入れる」のか、バランスをとるのが難しい時期にさしかかります。とはいえ、いきなり無関心になるのは危険すぎます。
まだまだ未成年ですから、自身の行動に伴うリスクへの注意は甘いという前提で接していかなければなりません。具体的には、
・遊びに行く先や目的は、必ず事前に伝えておく
・決めた帰宅時間は守る
といった最低限の約束だけは事前に交わしておきましょう。あとは基本的には子どもを信用することが大切です。不安であれば、一度友人たちを家に招き、あいさつをしておくとよいでしょう。
判断ポイントは口ぐせ・服装・持ち物です。
これらが急に派手になったら要注意です。今関わりがある人の影響を受けているはずなので、気になったら注意してください。
もう一つ注意が必要なのは、「インターネットのコミュニティ上での付き合い」です。誰もがアクセスできるところに不用意に個人情報を流していて、それがきっかけとなって不要なトラブルに巻き込まれるケースは多いものです。
親ができる自衛手段としては、子どもの名前・居住地・学校名・部活動名などで定期的に検索をかけるという方法があります。個人情報がわかる書き込みがあったらすぐに削除させるなど、子どもに嫌がられるとしても早めに手を打ってください。繰り返しますが、中高生のリスク管理は甘いものです。子どもを信頼することは大切ですが、それを過信することなく親目線でチェックを入れておきましょう。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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