トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第3章 学校生活・勉強のタブー(36)
教育クリエイター 秋田洋和論集
なぜ実力テストになると結果が出ないのかしら、と不思議がっている
高校入試が近づくにつれ、多くの中学生が実力テスト(模擬試験)を受けるようになります。
ところが実力テストは、定期テストに比べると試験範囲が広く、テストに向けた準備がしにくいこともあって、想定以上の悪い成績をとり、面食らってしまう生徒が多いのです。とくに、
中学三年生の夏までに懸命に部活動を続けてきて、塾に行かず自分で勉強も頑張り、通知表が「3」から「4」がチラホラの生徒
に、この傾向が強く見られます。
これくらいの成績をとっていれば、子どもも、そして親も、「真ん中より少し上くらいだ」「できるほうだ」と思い込んでしまうでしょう。私だってこのような仕事をしていなければ、当然そのように考えると思います。しかしながら、
定期テストと入試問題(実力テスト)は問題の質が違う
のです。そのため、受験用の実力テストや模擬テストを受けるようになると、定期テストよりも悪い成績をとってしまうのです。
・定期テストは「学習した内容の理解度を確認する」ためのもの
・入試問題は「合格者を選抜する」ためのもの
ですから、入試で誰もが解ける問題を出しても、意味がありません。公立高校の入試問題であっても、定期テストには見られない〝落し穴〟が用意されているものです。とくに数学や英語は全国的に難化傾向にあり、全体の平均点が下がってきていることを知っておいてください。
もしも子どもが不本意な成績をとり、壁に突き当たってしまったら、親子共々この客観的な結果を冷静に受け止め、次へのステップとして前向きにとらえましょう。決して「たまたま今回は悪かっただけ」とか「この子は本番に弱いタイプなのかしら」と、都合のいい現実逃避をせずに、間違えた問題の見直しや過去問対策など、現実的な解決方法に目を向けるようにしてください。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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