トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ 人間は素直で愛嬌が一番!企業における骨肉の争い
コラム …埼玉の余話
全国的に有名な家具屋さんが埼玉に本社をおいている。現在は一応沈静化しているが、裏はかなりの骨肉の争いを展開しているらしい。筆者は数回、創業者に会って話をしたことがある。やはり創業者だけあって、柔和な姿勢を崩さないが、時々見せる眼光は鋭く、全てのことを悟っているかのような人柄であることは間違いない。一時、マスコミを騒がせた娘さんは頭が切れた。そのうえ美人。学業も常にトップだったようだ。しかし、この人が社長になると業績は一気に悪化した。逆に創業者の会社は安定。娘さんの会社を離れた社員の面倒を皆みていて、次なる事業展開に意欲を燃やしている。創業者はいつでも胸襟を開いて娘を迎え入れようとしているが、失礼ながら狭量さが災いし、更に人間のもっとも大切な素直さと可愛さにも欠けてしまった。大人になっても直せない。昔、松下幸之助氏は、人をみるのに可愛さと愛嬌を第一にしていたという。そこからみても、この親子の確執は誰も得をしていない。政治のリーダーも、企業のトップも、最後は人間の器量だ。そして、男も女もどんなに偉くなっても大切なことだと、この親子から学んでいる。
鹿島修太
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